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2017年3月5日 またね!

今日は、親友Cを『偲ぶ会』だった。

美人で、朗らかで、むこうっきの強いイイ女。
お酒が大好きで、
美味しいものが大好きで、
書と短歌をたしなみ、
最近は時代小説でデビューをめざし、小さな賞も取っていたのだ。

私のような人間が、こうして健康で生きていることが申し訳けなくなるような、
素敵な女だった。

私は、初めて、弔辞というものを読んだし、
親友を『偲ぶ会』とのに出席するのも初めてだった。
親友を送るのも初めてだった。

7歳年下の夫は、頭をまるめ、憔悴しきっていたけれど、
それでも大勢のゆかりの人たちに囲まれて、笑顔もたくさん見せていた。

一人息子は芸大生。
Cが亡くなった2日後に、日舞の名取を取った。
みんなの前で舞いを披露してくれたよ。

あの小さかった悪ガキが、こんなに立派な青年になってと、
おばちゃんはしみじみ嬉しかったし、眩しかった。

懐かしい人にも何人かと会えて、たくさん話をして、
良い時間を過ごした。

亡くなった人といのは、自分を偲んでもらうという名目で、
本当は、ひごろ会えない人たちを集めてにぎやかな時間を過ごしてもらう、
そんな役目を担うものなのかもしれないと、感謝でいっぱいになったよ。

私は自分のお葬式も、ましてや偲ぶ会などもしてほしくないと、
エンディングノートに書いているけれど、

私のために集まる人たちが、ひょっとしたらこんな時間を過ごせるのかな?
ならば、ちょっと考えを変えてもいいのかなと思ったり。


Cが最後に書いていた小説は、時代小説、それも物の怪が出てくるものだったらしい。

物の怪というのは、あの世とこの世を行き来するもの。

―だからCちゃん、ちょっとこっちに戻ってきて、また一緒に飲もうよ。


私の、涙で詰まってろくにしゃべれなかった長々しい弔辞のあと、

乾杯の音頭をとった作家のおじさまが、そう言った。


さよならではない。

みんないつか、あちらに行くのだから、

―Cさん、またね!

べつの、弔辞を読んだ男性が、そう言って言葉を結んでいた。





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